パームヤシの房を使って作った食器

生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画は10日、パーム油を採取した後に残るパームヤシの房を使った食器など10品を17日から順次発売すると発表した。パームヤシの房は腐敗するとメタンガスが発生し、温暖化の一因になる。焼却すると煙が健康や環境に影響を及ぼす恐れもある。未利用資源の活用を進め環境への関心が高い顧客にアピールする。

パームヤシの房を粉砕し、ポリプロピレン樹脂に混ぜることで食器用の素材として活用する。同社がパームヤシを使った食器を販売するのは初めて。

軽くて割れにくいのが特徴で食洗機や電子レンジにも対応している。17日にボウルやカップ、プレートをそれぞれ2色ずつ発売する。価格は399〜499円。11月中旬には箸とスプーンも発売予定だ。

パームヤシはパーム油の採取後の処理が課題になっている。現状では有効な使い道は少なく、生産地のインドネシアやマレーシアでは畑で放置されたり焼却されたりすることが多いという。

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