藤本化学製品が工場を新設する人工島「玉島ハーバーアイランド」(岡山県倉敷市)

医薬品原薬の生産などを手掛ける藤本化学製品(大阪市)は岡山県倉敷市内の人工島「玉島ハーバーアイランド」に倉敷工場を新設する。製造棟のほか、品質管理試験棟や倉庫などを設ける。既存設備では新規の受託生産に対応が追いつかず、生産能力を強化し、売り上げ増につなげる。

新工場では医薬品原薬の受託生産などを担う。投資額は約190億円。うち約16億円を県が交付する「大型投資・拠点化促進補助金」でまかなう。9月に着工し、操業開始は2028年5月をめざす。20人程度の新規採用を見込む。今後、必要に応じて追加で製造棟を設ける計画だ。

倉敷工場の用地は山陽新幹線がとまるJR新倉敷駅や山陽自動車道のインターチェンジ、水島港を利用でき、交通アクセスに優れる。

同社は金楽工場(兵庫県尼崎市)と泉北工場(大阪府泉大津市)の2工場を持つ。担当者は「現状だと設備に余裕がなかった。工場新設により積極的に仕事を取っていける」と話した。

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