三井化学、出光興産、住友化学の3社は10日、国内の汎用(はんよう)樹脂事業を統合することで基本合意したと発表した。2026年4月の統合を予定している。石油化学業界は中国の過剰生産や人口減による内需縮小による市況低迷で厳しさを増しており、再編により生き残りを図る。
汎用樹脂ポリオレフィンの事業を統合する。三井化学と出光興産が出資するプライムポリマー(東京)に、住友化学が国内関連事業を譲渡するとともに資本参加する。プライムポリマーと住友化学は京葉地域に生産拠点を持つ。
三井化学の橋本修社長は同日のオンライン記者会見で、「他社との連携、統廃合などを行うことで事業基盤を強化していくフェーズに入った」と強調した。
統合による設備集約などで年間約80億円以上のコスト削減を目指すという。統合後の出資比率は三井化学が52%、出光興産が28%、住友化学が20%を想定する。単純合算すると売上高は約3900億円に達する。
住友化学などとの国内汎用樹脂事業の統合についてオンライン記者会見する三井化学の橋本修社長=10日
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。