アラスカ州で進む日本円で6兆円を超える大規模なLNGの開発プロジェクトをめぐって、アメリカの運営会社は10日、JERAと年間100万トン以上のLNGを20年以上にわたって販売する意向を示した文書に調印したと発表しました。

調印式にはエネルギー省のライト長官も立ち会い、「プロジェクトにとってさらなる重要な前進だ」との声明を出しています。

このプロジェクトは、化石燃料の増産を重要政策に掲げるトランプ政権が日本などに参画を呼びかけているもので、日本からの5500億ドルの投資などを盛り込んだ日米の共同声明でも契約の可能性について言及されています。

日本側にとってアラスカLNGは、エネルギーの安全保障の強化につながるうえ、需要に応じほかの企業に自由に転売できるというメリットがある一方、輸出にはさまざまなインフラの建設が必要で購入価格が高くなる可能性があるとの指摘もあります。

JERAは今後、プロジェクトの開発動向や契約条件などを踏まえ、購入するかどうか検討すると明らかにしています。

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