
カルビーは11日、米豆腐製造販売のHodo(ホドー)を子会社化したと発表した。同日までに同社の公開株式の58%を約25億円で取得した。現地で肉の代替食として位置づけられている同社の豆腐を活用し、取扱商品の拡充や販売拡大を目指す。
ホドーの豆腐はオーガニック認証を受けた豆が原料。日本の一般的な豆腐よりも硬く崩れにくいのが特徴だ。調理しやすく食べ応えがあるため、肉の代わりとして消費されている。小売り用は高級スーパーで販売し、自然素材を好む若年層などが買っているという。
米国の豆腐市場で業務用と小売り用を合わせた同社のシェアは上位で、2024年12月期の売上高は2300万ドル(約34億円)だった。
カルビーのスナック菓子の加工技術を生かした食品の開発のほか、マーケティングの知見や販売網を生かしてホドーの既存製品の販売拡大も検討する。カルビーと同時に、日本で豆腐シェア首位の相模屋食料(前橋市)もホドーの株式10%を取得した。商品開発の支援を共同で進める。

カルビーは食を通じた健康事業に力を入れている。20年に機能性表示食品サプリ「にゅ〜みん」を、23年に腸内フローラを調べて選べるグラノーラ「ボディグラノーラ」を発売した。カルビーは「アグリビジネス」「食と健康」といった新規領域の売上高比率を25年度に5%に高める方針を掲げる。
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