ヤマハは初のビジネスコンテスト「トランスポーズ イノベーション チャレンジ」を開く。同社の強みである「音」をテーマに世界中のスタートアップからアイデアを募る。外部の知見を生かしながら新規事業領域を探索する。
応募期間は10月31日まで。書類やオンライン審査を経て、2026年2月にも東京・銀座の旗艦店で上位10組の最終審査会を開く。最高位のグランプリ受賞者には最大500万円の事業開発資金を支援し、概念実証(PoC)の機会が提供される。
ヤマハは中国市場の低迷に加え、主力の米国市場で関税の影響に直面する。既存事業の収益力回復を急ぎつつ、成長ドライバーとなる新規事業を模索している。25年4月の組織改正で「新規事業開発部」を基幹部門として新設。山浦敦社長が直轄する。
なかでも、スタートアップとの連携によるオープンイノベーション創出を重視している。1月には米シリコンバレーに現地法人を立ち上げ、4月にはコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を設立した。
【関連記事】
- ・音楽の都・浜松市、小学校の「休眠楽器」の貸し出しサービス
- ・ヤマハの米子会社、アーティスト支援の米グルーバーと協業
- ・ヤマハの26年3月期、事業利益13%減 米関税で50億円下振れ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。