日本生命では三菱UFJ銀行に出向していた社員が保険の販売に関連する内部情報を無断で持ち出して社内で共有していたことがことし7月に明らかになり、会社が経緯などを調査していました。

関係者によりますと、調査の結果、ほかの出向先の銀行からも同じように内部情報を無断で持ち出していたことがわかりました。

無断で持ち出したのは銀行で作成された保険販売の方針や業績評価に関する情報で、2019年からの6年間でおよそ600件にのぼるということです。

会社は不正競争防止法の趣旨に照らして不適切だったとして、12日にも調査結果を金融庁に報告することにしています。

生命保険業界では去年、代理店にある個人情報を出向中の保険会社の社員が漏えいさせる問題も明らかになっていて、大手銀行は今後、生命保険会社からの出向者を受け入れない方針を示しています。

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