
自動車販売などを手掛けるダブルツリーは12日、本社を置く岡山県倉敷市の観光名所である美観地区に1棟貸しの宿泊施設を開業した。古民家を改修し、周囲の歴史的な景観との調和に配慮した。同社は同市内でグランピング施設を運営するが、新施設を加えて宿泊サービス事業を強化し多角化を進める。
「美観地区一棟貸し 泊葉―HAKUHA―」は木造2階建て。年間300万人以上が訪れ海外客も多い美観地区の中心に位置する。和の空間は生かしつつ、水回りや空調などは最新設備として快適性を高めた。調理機器付きのキッチンで利用客が自炊もできる。

最大8人が宿泊でき、家族連れやグループなどの利用を見込む。料金は時期で異なるが大人2人で食事なしの1泊が8万2000円から。「各旅行サイトへの登録も進め、営業を軌道に乗せたい」(同社)という。
ダブルツリーは岡山・香川両県で軽自動車販売店「くるまのハヤシ」のほか車検・板金など自動車関連の店舗を展開。2024年12月に東証のプロ投資家向け市場「東京プロマーケット(TPM)」に上場した。倉敷市内で独自ブランドのドーナツ店も開き事業領域を広げている。
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