
農業関連のサービスを手がけるノウタス(東京・港)は、大阪府高槻市の自社農園でブドウの新品種「パープルM」の栽培を始めると発表した。デラウェアのようなサイズの粒で、ほどよい糖度と酸味のバランスを追求した。栽培には人工知能(AI)も活用し、連携協定を結ぶ同市の名産品として数年内の商品化を目指す。
大阪・関西万博の会場内の飲食店「醗酵食堂 Hasshoku(はっしょく)」で16日に開催したイベントで発表した。シャインマスカットの系統が主流になるなか、あえて昔からなじみ深い紫色の新種を生み出し「大人世代には懐かしく、若年層は新しさを感じられる味わいにした」(ノウタスの高橋明久会長)。子どもでも食べやすいよう粒は中サイズに設計した。
複数人で農園の木を共同所有する「シェアツリー」や規格外ブドウを使用した加工品の販売なども手掛ける。人気アイドルグループ「SUPER EIGHT」のメンバーで、同社の取締役にも就任した村上信五氏がプロジェクトリーダーを務めている。
構想が生まれた2022年から、当時3年後に開催が迫っていた万博で発表することを目標に開発を進めてきたという。醗酵食堂の店頭にはパープルMのオリジナルスタンプを設け、来場客にも発信する。

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