記者会見するJR西日本山陰支社の貴谷健史支社長(5日、鳥取県米子市)

JR西日本山陰支社は、線路沿線の樹木を集中伐採する取り組みを始めた。航空レーザーで伐採箇所を選定し、伐採には大型重機も活用する。気候変動などを背景に倒木による列車の運転見合わせが増えている。人手による伐採作業から切り替え、効率化を進めて対応する。

JR西では倒木により大幅な遅れや運休に至ったケースがこの5年間で倍増したという。倒木は近年の高温化や、樹木の老齢化、沿線私有地の管理不全などが原因だ。

山陰支社でも予防的に沿線樹木の伐採に取り組んできた。作業は人手頼みで、ひとつの伐採作業に4日程度かかっている。人手不足対策や安全確保の観点からも「より効率的で効果的な対策が必要になっていた」(貴谷健史支社長)。

新たな方法では航空レーザー測量を導入する。広範囲の斜面で伐採すべき場所を確認できるようにする。伐採作業には重機を導入するほか、夜間や昼間など時間帯を絞って集中的に作業する。まず特急「やくも」や「スーパーはくと」「スーパーいなば」が通る伯備線と因美線で実施する。

地域ニュース

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。