
このうち、キリンホールディングスは、暑さや乾燥に強いホップの栽培技術の研究開発を進めています。
ホップは、涼しい土地での栽培が適していて、気温が高いと成長が遅れるなどの影響があるとされていますが、研究では、高い気温への耐性を高めるため、ホップの苗を育てる際、6週間にわたって25度に保った環境におきました。

これらの苗をそれぞれ、30度に保った環境と、水やりを10日間にわたって行わない環境で育てたところ、いずれの場合も、同じ環境においた通常の苗よりも生育がよかったということです。
会社では今後、暑さや乾燥に強い苗を大量に生産する技術の開発などをさらに進めたいとしています。
研究を行っているキリンホールディングスの今堀莉子さんは「気候変動によってホップの価格が高騰したり、品質が落ちるなどの懸念もあり、持続的な生産のための研究は重要だと考えている」と話していました。
ホップをめぐっては、このほかにも、
▽サントリーが、去年(2024年)、乾燥に強い品種を開発したほか、
▽サッポロビールが、長雨などによる病害に強い品種の研究開発を進めています。
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