住友大阪セメントの栃木工場(栃木県佐野市)

住友大阪セメントは17日、フィリピンでセメント事業を手がけるPhilcement(フィルセメント)社に15%出資すると発表した。セメントの取引や技術交流を拡大し、人口増加や経済成長が見込まれるフィリピンの需要を取り込む。

フィルセメント社はセメントの製造や販売、輸入などを手がけており、フィリピン国内で10%のシェアを持つ。住友大阪セメントは2023年末から取引を始めており、セメントの取引量増加やフィルセメント社の事業拡大に向けて出資を決めた。今後はフィリピンでの新工場建設など技術面でも協力する。

国内のセメント需要は24年度に3270万トンに落ち込み、6年連続で減少している。国内の需要減に歯止めがかからない中、海外市場の開拓を狙う。

【関連記事】

  • ・住友大阪セメント、今期純利益55%増 自社株買い最大50億円
  • ・セメント・生コン、止まらぬ内需縮小 24年度は工事時間減響く
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。