最優秀賞を獲得したフィジオロガス・テクノロジーズは給水不要の在宅血液透析装置を手掛ける(中央は宮脇一嘉代表取締役)

大阪商工会議所は大阪・関西万博に合わせて世界から医療・ヘルスケア分野のスタートアップ企業を集めたピッチイベントを大阪国際会議場で開催した。大商は異業種から医療・ヘルスケア分野に挑戦する企業を支援する「医工連携事業」を20年以上手掛けており、この蓄積が今回のイベント実現につながった。

「メドテック・グローバル・ピッチ・ショウダウン」には21カ国・地域から106社のスタートアップがエントリーし、8社が16日の決勝戦に挑んだ。オーストラリアのメルボルンを本拠地とする医療・ヘルスケア専門のスタートアップ支援組織「メドテック・アクチュエーター」との共催。大商の鳥井信吾会頭は開会挨拶で「スタートアップは未来の希望」と話した。

最優秀賞の賞金500万円を獲得したフィジオロガス・テクノロジーズ(相模原市)は北里大学発のスタートアップだ。給水不要の在宅血液透析装置の開発を手掛け、透析患者の日常生活の質の向上を目指す。

大商は2003年、全国初の医工連携プラットフォームを発足した。医療・ヘルスケア分野への新規参入は簡単ではない。このギャップを埋めるため、大商は自ら大阪大、京都大、神戸大や国立循環器病研究センターなどの医療現場を回ってニーズを聞き取り、企業に情報を提供したり最適な企業をマッチングするなど「仲介役」を果たしてきた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。