加藤えのきは培養から梱包までを一貫生産している(同社提供)

商工組合中央金庫(商工中金)は宮崎銀行や鹿児島銀行など5金融機関と連携し、エノキ生産の加藤えのき(宮崎市)に対する総額19億5000万円のシンジケートローン(協調融資)を組成したと発表した。契約締結日は16日。加藤えのきは調達した資金で宮崎県外初となる生産拠点を長野県に新設する。

加藤えのきは西日本最大規模のエノキ生産事業者。宮崎市の本社工場の敷地に計6工場があり、エノキを年間6000〜7000トン出荷する。培養から生産、梱包までを一貫して手掛ける。

長野県では宮田村で廃業したキノコの生産企業の跡地に生産拠点を新設する。すでに建物の改修に入っている。10月中に稼働し、年内にも出荷する見通し。2年後には年5000トンの生産を目指す。市場規模の大きい関東圏向けの主力工場とする。

シンジケートローンは商工中金がアレンジャーとなり、2行のほかに宮崎県農業協同組合、西日本シティ銀行、宮崎太陽銀行も参加した。契約時から一定期間を分割で貸付実行するコミット型タームローンの仕組みを採用した。

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