
【サンパウロ=共同】ブラジルのボルソナロ前大統領(70)が17日、体調不良で搬送された首都ブラジリアの病院を退院した。腎臓の機能異常や貧血と診断されたほか、14日に切除した皮膚からがんが見つかった。追加の治療は必要なく、自宅で経過観察を続ける。
地元メディアによると、14日に皮膚疾患の手術を受けた際に切除した皮膚8カ所のうち、二つでがんが見つかった。転移はしていない。
前大統領は16日、自宅軟禁中に体調が悪化し、嘔吐や血圧低下などの症状を示したため病院に搬送された。投薬により症状は改善したという。
最高裁は11日、クーデター計画などの罪で前大統領に禁錮27年3月の判決を言い渡したが、前大統領は体調不良を理由に出廷しなかった。最高裁は年内に収監の是非を判断する見通しで、弁護団は健康上の問題を理由に自宅軟禁の継続を要請するとみられる。
前大統領は2018年、選挙戦中に暴漢に腹を刺されたことによる後遺症に悩まされ、何度も手術や治療を受けている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。