ガザ地区をめぐる停戦協議が行き詰まる中、イスラエル政府は今月、軍事作戦を拡大する方針を決め、イスラム組織ハマスへの圧力を強めています。

こうした中、ガザ地区で拘束されている人質の家族などの呼びかけで政府方針に抗議するデモが17日の朝から夜にかけてイスラエル各地で行われました。

このうち、最大の商業都市テルアビブでは、主催者の発表で50万人近くがデモに参加し、人質の家族は「人質は飢えや恐怖の中にいて残された時間はない」などと訴え、合意による人質の解放と戦闘の終結を求めました。

抗議デモはエルサレムでも行われ、参加した人たちは首相公邸の前や幹線道路で「今すぐ合意を!」などとシュプレヒコールをあげていました。

一方、ネタニヤフ首相は、抗議デモについて「ハマスを倒すことなく戦争の終結を求める人たちは、ハマスの立場を強くし人質の解放を遅らせている」などと批判し、人質の解放のためにも軍事作戦を拡大しハマスを壊滅させる必要があるとの考えを改めて示しました。

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