EU(欧州連合)の欧州委員会は19日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する新たな制裁案を打ち出しました。
欧州委員会は、ロシアに対する19回目の制裁パッケージを発表し、EU加盟国によるロシア産の液化天然ガスの輸入を2027年1月までに全面停止する方針を示しました。
フォンデアライエン委員長は、ロシアの資金源となっている化石燃料の収益について「蛇口を閉める時だ」と強調しました。
一方で、EUに加盟するハンガリーとスロバキアはロシア産天然ガスなどへの依存度が高く、代わりのエネルギーを確保できない場合は輸入停止に反発する可能性が高いとみられています。
さらに発表では、ロシア産原油を購入している中国などの石油業者や精製所も制裁対象とすることを明らかにしました。
フォンデアライエン委員長は、金融制裁の回避を取り締まる体制を強化するとした上で、今回初めてロシアの金融機関が関与する暗号資産の取引を禁止すると発表し、ロシアに対する圧力をさらに強めたい考えです。
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