
【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、23日からの国連総会一般討論演説に合わせ米ニューヨークを訪問し、トランプ米大統領と会談すると明らかにした。ロシアとの戦闘終結後に欧米が提供するウクライナの「安全の保証」に米国がどう関与するかが焦点となっており、会談で協議する考え。
前回の首脳会談は8月18日に米ホワイトハウスで行われた。欧州首脳も交えた会合も開催し、トランプ氏は「安全の保証」への米国の関与を明言していた。
ゼレンスキー氏は今回の会談で「われわれの必要な形で安全の保証が提供されるという理解にどれほど近づいたのか確かめたい」と述べた。
また「安全の保証」について、ロシアとの和平合意よりも先に提供されるべきだと改めて強調。北緯38度線で半島を南北に暫定的に分断した「朝鮮半島方式」での停戦案について記者団に問われ、ウクライナへの適用に否定的な考えを示した。
安全の保証を巡っては、30カ国以上が有志国連合への参加を表明し、うち26カ国が部隊派遣などを約束したとされる。日本政府はこの26カ国には加わっていないと説明している。
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