アメリカのトランプ大統領は今月、保守系の若手政治活動家のチャーリー・カーク氏が銃撃され死亡した事件をめぐって「容疑者は左派だ。左派には多くの問題がある」と主張するなど、政府として左派への対応を取る必要があると強調してきました。

こうした中、トランプ大統領は22日、白人至上主義やファシズムへの対抗を掲げる人たちやその運動を指す「アンティファ」について、国内テロ組織に指定するための大統領令に署名しました。

アンティファは明確な組織はないとされますが、大統領令では、軍国主義的で無政府主義の組織で、政府や法制度の転覆を呼びかけているほか、若者を勧誘して過激化させているなどとしています。

その上で、関係省庁に対し、アンティファの資金源やテロなど違法な活動を捜査し、阻止するために権利を行使するよう求めています。

アメリカメディアは「国内でのテロ組織の指定は前例がない措置だ」と伝えています。

トランプ大統領は21日、カーク氏の追悼式でアンティファを例にあげながら、「暴力の大部分は左派によるものだ」などと左派批判を繰り返していて、対抗勢力への圧力を強める対応の一環とみられています。

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