「ABS」は、AutomatedBall StrikeChallengeSystem「自動ストライク/ボールのチャレンジシステム」の略で、グラウンドを囲むように設置されたカメラで、ボールの軌道やストライクゾーンを割り出して判定につなげる「ロボット審判」と言われるシステムです。

大リーグ機構は、2021年からマイナーリーグに導入して実証実験を重ね、ことしはオープン戦やオールスターゲームで試験的に導入して、判定の透明性などを高めてきました。

そして23日、来シーズンからオープン戦に加えてレギュラーシーズン、それにポストシーズンのすべての試合で導入すると発表しました。

これにより、基本的には従来どおり球審が判定を行ったうえで、判定に異議がある場合に、バッターとピッチャー、キャッチャーの3人にかぎり、自分の帽子やヘルメットに触れることで「ABS」の使用を申告できます。

申告は、各チーム1試合2回までで、成功すれば回数が減ることはありません。

大リーグ機構によりますと、オープン戦では、288試合でおよそ1200回の申告があり、このうち52.2%で判定が覆ったということです。

マンフレッド コミッショナーは「ファンの声をきっかけに、選手に受け入れられる形を模索してきた。審判の役割を残しつつ、重要局面では誤審を修正できる。試合のリズムも保たれる理想的なバランスだと思う」とコメントしています。

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