岩屋毅外相は23日(日本時間24日)、訪問先のニューヨークでイランのアラグチ外相と会談した。核問題を巡ってイランに「対話を通じた解決」を働きかけた。イランに対し「国際原子力機関(IAEA)との完全な協力の再開」を求め、日本も外交努力を続けると表明した。

米国との協議再開や、英国、フランス、ドイツとの合意へ前向きで迅速な行動も要請した。英仏独は8月にイランへの国連制裁復活の手続きを始め、9月中に制裁が再開される可能性が高まる。イランはIAEAとの協力停止をちらつかせる。
岩屋氏はこれに先立ち、IAEAのグロッシ事務局長とも会った。イラン核問題が「重大な局面を迎えている」として、日本としてIAEAの取り組みを支えると伝えた。北朝鮮の核問題でも緊密に連携すると確認した。
イランはイスラエルや米国に核施設を攻撃されたのを受け、7月にIAEAとの協力を一時停止する法律を施行したと発表した。IAEAによる核査察が実施できていない。イランは9月に入りIAEAと核査察の再開に向けた「合意」を表明し、英仏独と協議を続ける。
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