中国の呉江浩駐日大使が２４日、外交や日中関係をテーマに東京都内で講演し、中国が３日に北京で実施した抗日戦争勝利８０年を記念した行事の趣旨は「反日ではない」と述べた。戦前の日本に対する批判が狙いだったとし、理解を求めた。 呉氏は同じ過ちが繰り返されないように「一緒に考えていこうという観点から記念行事を行った」と説明。習近平国家主席の演説にも今の日本を批判するような言葉はなかったとし、日本国民には「戦前の日本と切り離してほしい」と語った。 中国では１８日、細菌兵器を開発していた旧日本軍の関東軍防疫給水部（７３１部隊）が題材の映画「７３１」の一般公開が始まった。呉氏は「愛国心をあおらざるを得ない国内事情があるのではないか」との質問に対し、経済がうまくいっていないから批判の矛先を日本に向けようというストーリーは、日本メディアが昔から作り続けてきたうそだと反論した。（共同）
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