北九州市教育委員会によりますと市の学校給食について、SNS上で「市がムスリム対応の給食の実施を決定した」という内容の投稿が相次ぎ、24日までの6日間に1000件を超える苦情や抗議がメールや電話で寄せられているということです。
これを受けて教育委員会は会見を開き、「教育委員会がムスリムの子どもたちに特化した給食の提供を決定したという事実はない」として投稿の内容を否定しました。
そのうえで「1人でも多くの子どもが友達と一緒に給食を楽しめるよう努力と工夫を重ねており、結果としてムスリムの子どもたちも一緒に給食を食べられる機会は増えている」と説明しました。
北九州市の給食をめぐってはおととし6月、イスラム教徒の女性から、戒律で禁じられている豚肉やポークエキスを除去した給食をムスリムの子どもに提供してほしいという陳情書が市議会に提出され、教育委員会は「あらゆるニーズに対応することは困難だ」という見解を示していました。
北九州市教育委員会の太田清治教育長は「誤った情報が広がり、正直困惑している。なぜこれだけ広がったのか分からず、どのようにしていけばいいのか、考えているところだ」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。