米新築住宅の需要は8月に回復=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】米商務省が24日発表した8月の新築住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は80万戸と前月から20.5%増えた。2022年1月以来、3年7カ月ぶりの高水準となった。高止まりが続いていた住宅ローン金利が足元で低下しており、住宅需要の増加につながっている。

販売件数はダウ・ジョーンズまとめの市場予想の64万9000戸を上回った。前年同月比では15.4%増となった。

調査会社キャピタル・エコノミクスの北米エコノミスト、トーマス・ライアン氏は「借り入れコストの低下により新築販売が急増した。住宅ローン金利が低下を続けていることから、今後数カ月でさらなる需要増加が見込まれる」と指摘した。

米住宅ローン金利は7月下旬以降、低下傾向が続いている。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が公表する直近の30年物固定住宅ローン金利は週平均で6.26%と24年10月初旬以来の低水準で推移している。

新築住宅の販売価格(中央値)は41万3500ドル(約6150万円)と前年同月比で1.9%、前月比で4.7%上がった。3カ月ぶりの高水準となった。

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