
【ワシントン=野一色遥花】トランプ米政権は24日、ホワイトハウスに新しくならべた歴代大統領の肖像を披露した。バイデン前大統領は顔写真ではなく、本人のサインを複製するために使うオートペン(署名機)の写真を掲げた。トランプ大統領はバイデン氏が認知力低下を隠蔽していた証拠だとして、署名機の利用を非難していた。
肖像はホワイトハウスのウエスト・ウイング(大統領執務室がある西棟)の外側回廊にならべた。ホワイトハウスがX(旧ツイッター)上に写真を投稿した。なかにはトランプ氏が自らバイデン氏のオートペン写真を視察する様子をとらえた写真もあった。

X上では「面白い」「大統領はあおりのプロだ」との意見が相次いだ。一方で「大統領は支持するが、これは礼儀がない」と反対する書き込みもあった。
トランプ氏は3月、バイデン氏が政権交代の直前に出した予防的恩赦は手書きで署名しなかったため、無効だと主張した。6月にはバイデン氏の側近らが署名機を悪用し、勝手に大統領令にサインを入れたとの声明を出し、バイデン氏の認知力低下を不正に隠したと批判していた。
米大統領によるオートペンの使用はバイデン氏が初めてではない。米司法省は2005年に、大統領が署名機を利用しても署名は有効としている。
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