【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月24日の動き)

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ゼレンスキー大統領 国連で「プーチンは戦争拡大望んでいる」

ゼレンスキー大統領はニューヨークの国連本部で24日、国連総会の一般討論演説を行いました。

このなかで、ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の無人機がポーランドの領空を侵犯したことに触れたうえで「ウクライナは最初にすぎず、今やロシアの無人機はヨーロッパ中を飛んでいる。プーチンはこの戦争を拡大させ、続けたいと望んでいる」と述べ強い危機感を示しました。

そのうえで各国に対して「平和を支援するか、ロシアとの取り引きを続けて戦争への資金を支えるのかはあなた方次第だ。平和はわれわれ全員にかかっている。ロシアが戦争を長引かせる間、沈黙してはならない」と述べ、戦争を終わらせるため各国の一致した対応が不可欠だと訴えました。

アメリカのトランプ大統領は23日、ヨーロッパの支援があれば、ウクライナは占領された領土を奪還できるという見方を示しましたが、ゼレンスキー大統領はこれには触れず「トランプ大統領とよい会談をした。アメリカを頼りにしている」と述べました。

NYで米ロ外相会談 米は停戦に向け圧力もロシアは従来通りか

アメリカのルビオ国務長官は、国連総会に出席するためニューヨークを訪れているロシアのラブロフ外相と24日会談し、ウクライナ情勢などについて協議しました。

アメリカ国務省によりますとルビオ長官は、ウクライナでの戦闘の停止や持続的な解決に向けてロシアが具体的な措置をとる必要性を強調したということです。

一方、ロシア外務省によりますとラブロフ外相は、ウクライナ紛争の根本原因を取り除くために、アメリカ側と調整することを含め、アメリカのアラスカ州で8月に行われた米ロ首脳会談で合意した路線を堅持する用意があると強調しました。

また、ウクライナとヨーロッパの一部の国が紛争を長引かせようとしていると主張しました。

首脳会談のあと、ロシアはウクライナに対して無人機などで攻撃を強めているのに加え、ヨーロッパでロシアの戦闘機や無人機による領空侵犯も相次いでいます。

会談を通じてルビオ長官は、ロシア側に停戦に向けた圧力をかけるねらいがあったとみられますが、ロシア側は従来の主張を繰り返したものとみられます。

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