日米両政府が、トランプ米大統領の10月下旬の訪日に向けて調整に入った。トランプ氏の訪日は第2次トランプ政権後初めてとなる。米側は10月4日投開票の自民党総裁選後に選出される新首相との初会談を想定しているという。
複数の日米関係筋が明らかにした。トランプ氏は10月31日から韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を予定。中国の習近平(シーチンピン)国家主席と、APEC首脳会議に合わせて韓国で会談することで合意したことを明らかにしている。日米関係筋によると、トランプ氏は韓国訪問前に10月26~28日にマレーシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議への出席することも検討しており、マレーシアから韓国に行く途中に日本を訪れる方向で調整している。
複数の日本政府関係者によると、日本側は米側に対し、トランプ氏の韓国訪問に合わせた訪日を要請してきた。石破茂首相は2月の日米首脳会談で、トランプ氏を日本に招待。今月には、訪米した赤沢亮正経済再生相を通じ、日本に招待する内容の親書をトランプ氏に送っていた。
日米首脳会談が実現すれば、日米同盟の強化や日米の関税合意をめぐって協議がなされる見通し。トランプ政権はアジアの同盟国に防衛費増を求めており、会談で議論される可能性もある。
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