4日の自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障相が新総裁に選ばれた結果を受けて、中国メディアは一斉に速報した。早速、保守派の高市氏への批判的な報道も目立っている。
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中国国営中央テレビは、高市氏が「日本の新しい首相になる可能性が大きい」と報じた。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、NHKの報道をもとに「史上初の女性首相になる見込み」とも伝えた。
中国のネットメディア「澎湃(ポンパイ)新聞」は、総裁選の結果発表直後に「『奈良の女』高市早苗は何者か」と題する動画を投稿し、「高市氏は『安倍(晋三元首相の)継承者』と自称している」とした。
動画では、高市氏が2006年の第1次安倍政権への入閣後に保守派に転じ、「日本の右翼政治家の代表人物の一人となった」と指摘。憲法9条改正や自衛隊の「国防軍」への改称を主張しつつ、「中国への侵略の歴史を否定し、何度も靖国神社を参拝した」とも強調した。
また、日本国内の物価高といった経済問題により、高市氏が新首相になったとしても、あこがれる英国のサッチャー元首相のような政治家になれるかは「まだ大きな疑問符が残る」とした。
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