ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、北東部スーミ州の鉄道駅にドローン(無人機)攻撃があり、数十人が負傷したとSNSで発表した。ウクライナ各地の鉄道インフラへの攻撃が続いており、ゼレンスキー氏は「民間人に対して攻撃していることをロシアが知らないはずがない。これはテロ行為だ」と非難した。

 国営ウクライナ鉄道によると4日、スーミ州と首都キーウを結ぶ列車が被害を受け、子ども3人を含む乗客や乗員が負傷した。ゼレンスキー氏が投稿した動画には、大破した車両から炎が出ている様子が映されていた。

 ウクライナメディアによると、南部オデーサ州では2日夜、車両基地に攻撃があり2人が負傷。9月30日にも北部チェルニヒウの鉄道施設が攻撃に遭った。

 また、エネルギーインフラへの攻撃も相次いでいる。ウクライナのガス会社によると、東部ハルキウと中部ポルタワの天然ガス施設に「(2022年のロシアによる)全面侵攻開始以来、最大規模の攻撃」があった。ミサイル35発とドローン60機が飛来したという。

 ウクライナのスビリデンコ首相は3日、「ロシアはウクライナ市民を恐怖に陥れ、暖房が必要になる時期に妨害しようとしている」とSNSで批判した。

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