北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、最新兵器を展示する「国防発展2025」が4日に平壌で開幕したと報じた。金正恩(キムジョンウン)総書記が演説し、展示された兵器について「核抑止力を根幹とする軍事力構造を現代化、高度化してきた重大産業の結実が集結している」と述べ、軍事力を誇示した。
韓国メディアによると大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「火星18」や「火星19」などが展示されたほか、「火星11マ」と書かれたミサイルが朝鮮中央通信が配信した写真に写っていた。
朝鮮日報は「火星11マ」について、短距離弾道ミサイル「KN23」に極超音速滑空体とみられる弾頭を搭載した新型と推定されると報じた。KN23はウクライナ侵攻を続けるロシアにも提供されているとされ、聯合ニュースは「実戦でもある程度性能が確認されたKN23の安定した発射体に極超音速弾頭を載せる形に改良したものと推定される」とした。
聯合ニュースによるとロシアの巡航ミサイルに似た外形の超音速巡航ミサイルも登場した。
金氏は演説で、米国が韓国周辺で戦力を増強しているとし、米国が武力の増強を続ければ「力の均衡を維持するための軍事技術的措置」をとることになると警告した。
北朝鮮は10日の朝鮮労働党創建80周年に合わせて大規模な軍事パレードを実施するとみられており、ここでも最新兵器を誇示する可能性がある。
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