
【NQNニューヨーク=森川サリー】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は高く始まった後、下落に転じた。午前9時50分現在は前週末比85ドル39セント安の4万6672ドル89セントで推移している。連日で最高値を更新した後で、短期的な過熱感が意識されやすく、主力株には持ち高調整や利益確定の売りも出ている。
ダウ平均は前週末まで4日続けて最高値を更新していた。主要な株価指数が軒並み最高値圏にあるなか、高値警戒感も広がりやすい。米債券市場では長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感も意識され、主力株の一角には売りが出ている。ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超えた。
取引開始直後は買いが先行した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が引き続き支えとなっているほか、ハイテク株の一角に買いが入った。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が一時37%上昇した。オープンAIと提携したと6日発表した。人工知能(AI)向けの半導体を大量に供給する契約などを盛り込み、材料視されている。
ダウ平均の構成銘柄では、ホーム・デポやビザ、マクドナルドが安い。エヌビディアとセールスフォースも売られている。一方、マイクロソフトやIBM、ボーイングが高い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった。半導体のマイクロン・テクノロジーや電気自動車(EV)のテスラが高い。
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