ノーベル生理学・医学賞に決まった米研究者フレッド・ラムズデル氏=ロイター

【ニューヨーク=共同】米ニューヨーク・タイムズ紙電子版は7日、坂口志文大阪大特任教授らとともに今年のノーベル生理学・医学賞に決まった米研究者フレッド・ラムズデル氏が、自身の受賞を知ったのは発表の10時間余り後だったと報じた。ハイキング中で発表者側からの受賞連絡の電話に気付かなかった。

ラムズデル氏は「ノーベル賞を受賞するとは全く思っていなかった」と話した。カロリンスカ研究所の選考委員会のパールマン事務局長は2016年の就任以来、受賞が決まった研究者とこれほど連絡を取るのが難しかったことはなかったとしている。

報道によると、ラムズデル氏は「受賞決定は光栄で、研究が評価されたことをうれしく思う。同僚らと喜びを分かち合いたい」と語った。

ラムズデル氏が選考委から電話を受けたのは6日午前2時。休暇中のため携帯を機内モードに設定していた。ハイキングを終えて6日午後、ラムズデル氏の妻が西部モンタナ州のキャンプ場で受賞を伝える大量のメッセージに気付いた。

ラムズデル氏は選考委に電話を折り返したが、ストックホルムは6日深夜で、今度はパールマン氏が電話に出られなかった。7日朝にパールマン氏が起床し、選考委が最初に電話した約20時間後に、ようやく連絡が取れた。

【関連記事】

  • ・ノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏ら、免疫反応抑える制御性T細胞
  • ・ノーベル賞の坂口志文・大阪大学特任教授 貫いた「知の探求」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。