アメリカ・ロサンゼルスで、12人が死亡・約6800棟が焼失した1月の大規模火災に関与したとして、ウーバー運転手の29歳の男が逮捕された。男は高級住宅街近くの山林に放火した疑いがあり、火災後に消防へ通報してから現場に戻り、消火活動を撮影していたという。さらに、数カ月前から犯行を計画していた可能性もあるとみられている。

ジョナサン・リンダーネシュト容疑者(29)逮捕

アメリカ・ロサンゼルスで1月、大規模な山火事が起きた。

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ロス史上最悪の被害とされるこの火事に関与した疑いで、29歳の男が逮捕された。

出火当初は小規模だった山火事だが、この地域特有の強い風によって炎が勢いを増し、ロサンゼルスの高級住宅街パシフィックパリセーズなど広範囲に延焼した。

その結果12人が死亡し、約6800棟を超える建物が燃えるなど甚大な被害が出た。

この大規模火災から約9カ月後の10月8日に明らかになったのが、当時現場近くで働いていたジョナサン・リンダーネシュト容疑者(29)の逮捕だ。

1月1日未明、高級住宅街近くの山林に火を付けた疑いが持たれている。

リンダーネシュト容疑者は犯行後、自ら消防に通報し、いったんその場を離れたあと、消防車を追って現場に戻り消火活動を撮影していたという。

1月下旬に行われた事情聴取に対しては「火を見つけたのは登山道の麓」と供述している。

押収された電子機器からAI生成された“燃える街”の画像

しかしその後、容疑者が消防に通報した際の位置情報を解析した結果、発信地点が出火元から約9mしか離れていなかった事が判明した。

また、押収した電子機器からは、燃える街と被害のない街が対比して描かれた画像が見つかった。

捜査当局によると、容疑者がチャットGPTに火災で苦しむ貧困層を見て富裕層が楽しむ様子を描くよう指示し、生成させたものだという。

画像が作られたのは2024年7月だったことから、容疑者が数カ月前から犯行を計画していた可能性もあるとみられている。
(「イット!」10月9日放送より)

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