
【モスクワ=共同】ドイツ週刊紙ツァイトは11日までに、昨年末にロシアに亡命したシリアのアサド前大統領の近況を家族筋の情報を基に報じた。モスクワ中心部の高層ビル群「モスクワ・シティ」にある高級マンション3戸で家族と共に居住。マンション下のショッピングセンターを訪れる以外はオンラインゲームで時間を過ごしていると伝えた。
同紙によると、アサド氏の親族はモスクワ・シティに20戸近いマンションを所有。アサド氏はモスクワ郊外の別荘に滞在することもあり、民間警備員の監視の下でモスクワ市内を自由に移動できているという。アサド氏の周辺者だった約1200人が現在、ロシアに住んでいるとした。
ロシアが支援してきたアサド前政権は昨年12月に崩壊し、アサド氏はロシアに亡命した。シリアのシャラア暫定大統領は今年4月の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、アサド氏の身柄引き渡しを求めたがロシアに拒否されたと証言した。
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