大統領選に勝利し支持者と喜ぶ野党セーシェル連合のエルミニ党首㊨(12日、セーシェル)=ロイター

【ナイロビ=共同】インド洋に浮かぶ島国セーシェルで9〜11日に行われた大統領選の決選投票で、選挙管理委員会は12日、野党セーシェル連合のエルミニ党首が勝利したと発表した。AP通信が報じた。エルミニ氏はラムカラワン現政権が進めてきた世界自然遺産付近でのリゾート開発に反対しており、中止する可能性がある。任期は5年。

9月下旬の1回目投票ではエルミニ氏が首位だったが、過半数を得票できず、決選投票となった。今回のエルミニ氏の得票率は52.7%で、ラムカラワン氏は47.3%。エルミニ氏は結果を受けて「人々が声を上げた結果だ」とコメントした。

セーシェルでは首都ビクトリアの南西約1100キロにある自然遺産アルダブラ環礁近くの島で中東カタールの企業が開発に着手したが、環境破壊につながる恐れがあるとして批判されていた。

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