台風18号の接近に伴う大雨により、台湾東部の花蓮県で9月に起きた水害をめぐり、国土交通省から台湾側に土砂ダムの水位を常時観測できるブイが無償提供された。日本台湾交流協会台北事務所(日本大使館に相当)が17日、台湾側の対日窓口機関である台湾日本関係協会に引き渡した。

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 台北であった引き渡しの式典には交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)と関係協会の蘇嘉全会長が出席。蘇氏は「台湾と日本は災害が起きた際、家族にように互いを気にかけている」と語り、日本側への感謝を表明した。

 水害は9月23日、今年7月の台風被害でできた土砂ダムから水があふれ、市街地に流れ込んだことで発生。これまでに計19人の死亡が確認されている。提供されたブイは日本メーカーが製造した製品で、ヘリコプターから投下して利用するという。

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