【イスタンブール=渡辺夏奈】日トルコ両政府は防衛産業の交流を始める。トルコを訪問中の中谷元防衛相は19日に同国のギュレル国防相と会談した。両国の防衛当局のあいだで対話を開始する方針で合意した。防衛省はトルコ製ドローン(無人機)の採用を検討している。

中谷氏はトルコの防衛大手のトルコ航空宇宙産業(TAI)の事業所を視察した。同じ防衛大手のバイカルにも出向く。TAIは偵察・攻撃機「アンカ」を開発する。バイカルはウクライナでの戦いでも使われた「バイラクタルTB2」を製造する。
両社とも自衛隊が導入するドローンの有力な供給元の候補にあがっている。
トルコは米欧に依存しない外交・安全保障政策を推進するため、防衛産業の育成を急いできた。ドローンは特に強みを持つ分野で、世界最大の輸出国とされる。
ギュレル氏は会談後「防衛産業において(日本との関係を)さらに発展させるため、全力を尽くす用意がある」との声明を出した。
日本はトルコとの防衛協力を加速させる。2024年にトルコ海軍の艦艇「クナルアダ」が日本に寄港し、海上自衛隊と共同訓練した。
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