「イット!」ではこの1週間、「for the NEXT」を共通テーマに、未来に向けたSDGs関連のニュースを放送してきました。

19日は犯罪について子供が学ぶためのイギリスのユニークな取り組みを紹介します。

イギリス・ウェイクフィールドで行われていたのは、小学校の体験学習です。

大勢の子供たちが囚人さながらに証明写真を撮られたり、指紋を採取されたりただ事ではない様子。
囚人の格好をした生徒たちが、続々と移動式刑務所の中に入っていく様子もみられました。

これは元警察官だったマイケル・エイモスさんが、犯罪教育を推進しようとつくった「移動する刑務所」です。

12年前から活動を開始し、2025年だけで小学校など40校以上を訪問しました。

犯罪に関わると生活が一変してしまう恐ろしさを子供たちに伝えようと、実際に刑務所で使われている設備などで独房を再現した場所で、子供たちは「知らない人と一日中、独房で過ごしたらどうなるか」を体験します。

薄暗く狭い空間で、ベッドの上も散らかっています。

体験を終えた生徒は「こんなに厳しい扱いを受けるなんてショック」「生気がない感じ」「一生あそこで過ごす人がいるなんて信じられない。僕は一生入りたくない」と話します。

エイモスさん:
自由や権利が奪われると生気を失ってしまう。いい答えだ。

イングランドなどでは、10歳から刑事責任が問われます。

エイモスさんは、罪を犯して人生を狂わせた若者を多く見てきました。

エイモスさん:
教育や情報の不足が若者の刑務所収監につながる可能性も。誰もが必要な知識を身に付けることで、安全で幸せな人生を送ることができる。

移動する刑務所。
日本でも教育のヒントになるかもしれません。

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