米中古住宅の価格は前年比では上昇している=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】全米不動産協会(NAR)が23日発表した9月の中古住宅販売件数は406万戸(季節調整済み、年率換算)となり、前月から1.5%増えた。2月以来、7カ月ぶりの高水準となり、ダウ・ジョーンズがまとめた市場予想とも一致した。住宅ローン金利の低下が需要回復を支えている。

販売件数は、前年同月比では4.1%増加した。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「予想通り、住宅ローン金利の低下が住宅販売を押しあげている」と指摘した。

販売価格(中央値)は前月比では1.7%下落し、41万5200ドル(約6300万円)だった。3カ月連続で前月比マイナスとなった。前年同月比では2.1%上昇した。

米住宅ローン金利は足元で低下傾向が続いている。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が公表する直近の30年物固定住宅ローン金利は週平均で6.19%と、2024年10月以来、1年ぶりの低水準で推移している。

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