欧州連合（EU）の行政を担う欧州委員会は24日、SNSのフェイスブックとインスタグラム、TikTok（ティックトック）について、利用者保護を義務づけるEUのデジタルサービス法（DSA）への違反があったとする暫定的な見解を示した。
- 欧州で強まる未成年のSNS規制 フランスは15歳未満禁止に意欲
発表によるとこれら三つのプラットフォームでは、研究者などが事業者の持つデータへのアクセスを求める際、手続きをわざと煩雑化し、十分なデータを得られないようにしていたという。未成年者らの有害コンテンツ視聴に関する研究などに影響を及ぼしたとしている。
また、フェイスブックとインスタグラムを運営する米メタは、利用者が違法コンテンツを見つけた際、プラットフォーム側に通報するためのわかりやすいシステムを提供するのを怠ったという。事業者が利用者のコンテンツやアカウントを削除・停止したときに、利用者が異議申し立てをできるシステムに不備があったとも指摘した。
欧州委は今後、プラットフォーム側の反論も踏まえ、最終判断する。違反が認められ、改善がなかった場合には、世界全体の年間総売上高の6%を上限とした制裁金を課す可能性がある。
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
