
【ワシントン=共同】トランプ米大統領が「友人の一人」から1億3千万ドル(約200億円)の寄付を受け取ったと明らかにし、話題となっている。予算切れで政府閉鎖が続く中、未払いとなっている軍人の給与に充てるためだという。寄付者の名前は伏せているが、ニューヨーク・タイムズ紙は25日、トランプ氏支持者で富豪のティモシー・メロン氏だと報じた。
トランプ氏は23日、数日前に電話で「軍と国を愛している」として寄付の申し出があったと説明し、「愛国者」と持ち上げた。軍人の給与や福利厚生に充当することが条件になっているという。
同紙によると、メロン氏は、米国有数のメロン財閥を築いたアンドリュー・メロン元財務長官の孫。大統領選が実施された昨年は5千万ドルをトランプ氏側に寄付した。ワクチン懐疑派のケネディ厚生長官が創設した反ワクチン団体にも多額の寄付をしている。
寄付金は、議会で承認されていない予算を執行することを禁じた法令に違反する恐れがある。米軍の総兵力は約130万人で、寄付は1人当たり100ドル程度となり、大きな影響は与えないとの見方も出ている。
政府閉鎖は与野党の対立によって予算関連法案が可決できなかったことに伴い、1日に一部政府機関で始まった。軍や航空管制といった国家や社会の安全に欠かせない施設は無給で業務を続けている。
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