ダルフール地方から隣国のチャドに逃れた人々(2023年8月)=ロイター

【カイロ=共同】アフリカ・スーダンで国軍との内戦を続ける準軍事組織、即応支援部隊(RSF)は26日、西部ダルフール地方の中心都市ファシェルにある国軍司令部を掌握したと表明した。ファシェルは激戦地の一つで、この司令部はダルフール地方に残った国軍の最後の拠点だった。国軍はコメントしていない。

国軍は首都ハルツームを含む中部や東部を支配下に置く一方、RSFはダルフール地方で勢力を保っている。RSFはダルフール地方を中心に独自の統治を敷く構えを示しており、国内分断がさらに進む恐れがある。

ロイター通信によると、RSFはファシェルを1年以上包囲状態に置き、国軍側と交戦。街には多数の民間人が取り残され、深刻な人道危機が起きている。

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