▼日中首脳会談 日本の首相と中国の国家指導者が対面で会うこと。相手国への訪問や国際会議の際に開催する。現在は高市早苗首相と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席による会談を指す。日中双方が対話の重要性を確認し、関係を改善する機会となる。両国関係が悪化すると会談できない状況が続くことがある。

2012年12月に首相に就任した安倍晋三氏は習氏との最初の首脳会談まで2年近くかかった。日本政府が12年9月に沖縄県・尖閣諸島を国有化し、日中関係が冷え込んだためだ。安倍氏による13年12月の靖国神社参拝も影響した。安倍氏と習氏の初会談後に両国関係は上向いた。安倍氏は19年6月、習氏に20年春の国賓待遇での来日を要請した。

日中間には中国による東シナ海での活動活発化や邦人の安全確保、レアアース(希土類)の輸出管理といった懸案が山積する。習氏は国家主席のほか、中国共産党序列1位の総書記や人民解放軍トップの中央軍事委員会主席を兼ね、内政から外交まであらゆる政策の決定権を握る。懸案の解決には首脳会談の実現が欠かせないとの見方は多い。

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