イスラエル首相府は2日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスから人質3人の遺体を受け取ったと発表した。残る人質の遺体は8人となった。一方、ガザではイスラエル軍による散発的な攻撃が続いており、停戦は不安定な状況だ。
軍によると、返還された3人はいずれも2023年10月7日のイスラエル南部でのハマスの急襲で死亡した兵士だった。ハマスは停戦合意に沿って存命の人質20人全員を10月13日に解放。ガザに残る人質の遺体の返還が焦点となっている。
軍は2日、ガザ北部で「テロリスト」が軍の部隊に接近し、脅威を与えたとして攻撃したと発表した。中東の衛星放送局アルジャジーラによると、軍のドローン攻撃で男性1人が死亡。ガザ保健省によると、10月10日の停戦発効後のパレスチナ人の死者数は236人に上るという。イスラエル軍は「目前の脅威の除去のための行動を続ける」としている。
トルコやサウジアラビア、カタール、インドネシアなどのアラブ・イスラム諸国は3日、トルコのイスタンブールで外相級会合を開く。トルコメディアが報じた。ガザでの停戦や人道状況について協議する予定で、暫定的な治安維持を担う国際的な部隊の編成も議論されるとみられる。
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