「正義の民主派」対「悪の軍事政権」。ミャンマー内戦はそう理解されることが多い。しかし2021年2月のクーデターから4年以上の苦闘で民主派は混乱を深め「打倒軍政」で一致できずにいる。生き残るため軍政側と協調する動きもあり、民主派兵士は「汚い現実」に戦意を失いつつある。少数民族が支配する東部カイン(カレン)州に共同通信記者が入り、兵士の本音を聞いた。 熱帯雨林が広がる同州パヤトンスはタイとの国境に位置し、貿易と人身売買、薬物密売の中心地。中国人犯罪組織の特殊詐欺拠点もある。国内避難民ら数万人が暮らす町に、民主派と軍政派の武装組織が混在する。 「ここでは敵と味方がごちゃ混ぜだ」。民主派「国民防衛隊(PDF)」の兵士アルソー(24)はそう打ち明けた。町を警備するのは軍政派の「民主カレン慈善軍(DKBA)」。 現地に拠点がないPDFは、食料や資金を得るため民主派の大義を脇に置き、DKBAの制服に着替えて作戦に参加することもある。アルソーは「汚い現実」と述べた。(敬称略、パヤトンス共同)
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