中国の王毅外相は20日、アフガニスタンの首都カブールで、タリバン暫定政権のムッタキ外相と、パキスタンのダール外相と会談しました。

3か国の外相はことし5月にも北京で会談していて、中国外務省によりますと、各分野の協力を強化し、地域の安定や発展を促進していくことで一致しました。

アフガニスタンでは4年前にアメリカ軍が撤退したあとタリバンが実権を握り、女性の人権状況の改善を求める欧米各国が制裁を続ける中で中国は経済協力などを進めてきました。

今回の会談でも王外相は「各国とアフガニスタンの建設的な交流を促進し、外交関係の正常化を進めることを支持する」と述べたということです。

また、タリバン暫定政権の外務省によりますと、王外相は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」へのアフガニスタンの正式な参加を要請したということです。

タリバン暫定政権についてはロシアが先月、世界で初めて正式に承認していて、中国とロシアがアフガニスタンへの関与を強めています。

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