
【ワシントン=共同】トランプ米大統領は5日、韓国で10月30日に実施した中国の習近平国家主席との会談を振り返り、同席した中国高官が習氏をひどく恐れている様子だったと明らかにした。トランプ氏が高官に質問しても習氏が発言を許さなかったという。ホワイトハウスでの行事で語った。習指導部では汚職などで高官の失脚が相次いでいる。
トランプ氏は習氏について14億人から支持される「タフで賢い男だ」と指摘。会談で習氏の両側に並んだ中国高官が背筋を伸ばして微動だにしなかったとし「あんなにおびえた様子の人間を見たことはない」と話した。
「副大統領に相当する人物」に質問したが返答する様子はなく、習氏が「私が全ての質問に答える」と語ったという。
トランプ氏は「バンス副大統領はそんな態度を取らない。会話に割り込んでくる。数日間だけでもあのような態度を保てれば非常に素晴らしい」と冗談を飛ばした。
米中首脳会談には中国側から中国共産党序列5位の蔡奇・政治局常務委員や王毅外相、対米貿易協議を担う何立峰副首相らが出席していた。
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