
【マニラ=共同】フィリピン国防省の防災担当部署は6日、同国を4日前後に通過した台風25号による死者数が114人になったと発表した。120人以上が行方不明になっており、死者数はさらに増える恐れがある。被害拡大を受け、マルコス大統領は6日「国家災害事態」を宣言した。
リゾート地のある中部セブ州では70人以上が死亡した。州の中核セブ島では9月30日にマグニチュード(M)6.9の地震があり、AP通信によると少なくとも79人が死亡。復興の最中だった。
台風25号を巡っては4日、空軍のヘリコプターが被害確認に向かうため南部ミンダナオ島から離陸し同島内で墜落。6人が死亡した。
フィリピンは台風の「通り道」にあり水害が起きやすい上、地下でプレート(岩盤)が別のプレートの下に沈み込むエリアに位置しており地震も頻発する。ドイツの国際援助団体による「世界リスク指数」ランキングの2025年度版では、世界で最も災害リスクの高い国と指摘された。
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