
【ニューヨーク=共同】国連が定めた「世界津波の日」の5日、津波防災への意識向上を目指す会合が米ニューヨークの国連本部で開かれた。仙台第一高2年の小椋琉華さんら東日本大震災の被災地、宮城県の高校生3人が参加し、震災の経験を「世界の人たちと共有」して防災、減災に役立てたいと英語で訴えた。
今月27〜28日に仙台市で世界の高校生が災害の脅威を学ぶ高校生サミットが開かれる予定で、小椋さんはサミットの議長を務める。副議長を務める仙台第三高2年の小松光月さん、多賀城高2年の平間夢人さんも会合に参加した。
小松さんは「震災の教訓と記憶を決して風化させず、次世代に確実に引き継いでいきたい」と決意を表明。平間さんは震災当時の状況を説明する活動を紹介し「防災知識を習得して、どう応用できるか考えている」と説明した。
会合では茂木敏充外相のメッセージを日本の山崎和之国連大使が代読。「数々の災害を経験し、膨大な知見を有する日本が世界の防災を主導する」と呼びかけた。参加者からは、被災者のメンタルヘルス(心の健康)ケアの重要性を指摘する意見も出た。
「世界津波の日」は日本政府の主導で2015年に制定された。
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