22日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」はキム・ジョンウン総書記が、首都ピョンヤンで開かれた、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに派遣した「海外作戦部隊」の初めての国家表彰式に出席したと伝えました。

キム総書記は、戦死者の遺影の前で兵士たちに勲章を授与したほか、遺族を慰めました。

キム総書記は演説し、ロシアへの派兵を正当化した上で「遺体も残せない自爆の道をためらわず選び、指揮官に飛んでくる凶弾を進んで防いだ」と述べましたが、具体的な死傷者の人数については言及しませんでした。

その上で「彼らは英雄中の英雄だ」などとたたえ、今後、ピョンヤンに記念館や記念碑を建てることを明らかにしました。

一方で、キム総書記は、敵対国の軍事挑発に対処するため戦力を強化し、戦争の準備を完成させなければならないと主張しました。

韓国の情報機関はことし4月、これまでに死者600人を含むおよそ4700人の死傷者が出たとの分析を明らかにしていて、北朝鮮指導部としては、戦死者たちを表彰することで内部の結束を図るねらいがあると見られます。

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